[天翔艦隊へ]


Download

艦爆隊の歌

作詞・作曲:三十七期艦爆操縦学生

著作権:無信託(詞・曲)


前奏あり


前奏なし

(前奏5小節)

一、
妖雲(よううん)低く乱れ飛び
狂風飄々(ひょうひょう)吹き荒(すさ)ぶ
嵐の空に雄々しくも
降魔の翼羽搏(はばた)ける
ああ猛(たけ)き哉(かな)艦爆隊

二、
熱風氷雨(ひさめ)の荒れ狂う
七つの海に敵を見ば
たぎる血潮は火とぞ燃え
今こそ翳(かざ)さん破邪の剣
爆音轟々発艦す

三、
見よ堂々の大編隊
密雲衝いて進撃す
憩い忘れし訓練も
唯(ただ)この一挙と思う時
我が腕さらに躍るかな

四、
敵艦隊の断末の
防禦砲火に戦闘機
如何に吾等を拒(こば)むとも
何ぞ恐れん日本魂(だま)
敵艦目指し驀(まっしぐ)ら

五、
突撃せよの命令に
我が身は仮令(たとえ)燃えるとも
腹に抱けるこの一弾
命中(あて)ずば何ぞ斃(たお)るべき
身は弾丸(たま)となり急降下

六、
つゆ生還を期せずして
鬼神の如く奮戦す
艦爆隊の鋭鋒(えいほう)に
敵艦隊は影もなし
ああ勇ましや艦爆隊

七、
見よ東天(とうてん)は雲もなく
狂瀾怒涛(きょうらんどとう)もおさまりて
旭日燦(さん)と皇国の
前途を照らす艦爆隊
ああ偉なるかな艦爆隊

昭和十二年頃

 ……海軍兵学校第69期生が主体となって、37期飛行学生が霞ヶ浦航空隊における練習教程を終えて実用機教程に進んだ時に、機種別に歌が作られた。「艦爆隊の歌」の他に「偵察隊の歌」「戦闘機隊の歌」「雷撃隊の歌」があった。


曲目に戻る

タイトルに戻る