[天翔艦隊へ]


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機付のこころ

作詞:筑紫 二郎
作曲:須磨 学之「要塞砲兵の歌」の譜より)

著作権:無登録

一、
空の護(まも)りの飛行機を
風の吹く日も雨の夜も
我が子の如くいたわりて
鵬程(ほうてい)万里故障なく
重大使命を達するは
これぞ我等の力なれ

二、
暑さ寒さと闘いて
一刻休む暇もなく
徹宵(てっしょう)愛機を整備して
黎明(れいめい)東を染むるころ
今日も翼に使命のせ
消えゆく姿を見送りぬ

三、
宵闇(よいやみ)空に迫るころ
水平線の彼方より
高く低く帰り来る
機影は二つ三つ四つ
残る一機を案ずれば
寂しさ胸を襲うなり

四、
両手を高く張りあげて
呼べば愛機は帰り来ぬ
武勲を語るピロットが
指さす弾痕(たまあと)桜もて
覆いつ共に手をとりて
明日の幸(さち)をば祈るなれ

五、
大空はるかに聞こえくる
力こもれる爆音は
これぞ我等の命なり
これぞ我等の誉れなれ
ああ飛行機の活動は
我等の力と腕にあり

昭和九年頃

 ……「要塞砲兵の歌」を元歌として、メロディーを借用している。


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