[天翔艦隊へ]


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日本海夜戦

作詞:大和田 健樹
作曲:瀬戸口 藤吉

著作権:無登録

一、
龍虎互(たがい)に相搏(う)ちて
海若(かいじゃく)狂い波荒れし
絶大記念の日は暮れて
月なき宵の海暗し

二、
朝より続く艦隊の
激戦見つつ肉躍り
燃え立つ血潮抑え居(い)し
水雷艇隊駆逐隊

三、
襲撃開始の命令に
時こそ来(きた)れと勇み立ち
山なす怒涛を蹴破りて
早くも迫る敵の艦

四、
彼亦(ま)たなどかためらわん
千電閃(ひらめ)く探照灯
万雷轟く砲(つつ)の音
防戦死力を尽したり

五、
されど屈せずたゆたわず
激浪弾雨をかい潜(くぐ)り
互に競い放ちたる
水雷数多(あまた)命中す

六、
爆声高く浪に和(わ)し
水煙(すいえん)立つと見る程に
数隻の敵艦敢(あ)えなくも
海底深く沈みけり

七、
日本海上夜は更けて
四面は未だ暗けれど
大勢(たいせい)茲(ここ)に定まりて
平和の曙光(ひかり)は見え初めぬ

八、
謳(うた)えや曠古(こうこ)の大戦に
一しお花を咲かせつつ
歴史を飾る諸勇士が
万世不朽の功績を

大正三年
「海軍軍歌」


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