[天翔艦隊へ]


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敵は幾万

作詞:山田 美妙斎
作曲:小山 作之助

著作権:消滅(詞・曲)

一、
敵は幾万ありとても
すべて烏合(うごう)の勢(せい)なるぞ
烏合の勢にあらずとも
味方に正しき道理あり
邪はそれ正に勝ちがたく
直(ちょく)は曲(きょく)にぞ勝栗の
堅き心の一徹(いってつ)は
石に矢の立つためしあり
石に立つ矢のためしあり
などて恐るる事やある
などてたゆとう事やある

二、
風に閃(ひらめ)く連隊旗
記紋(しるし)は昇る朝日子よ
旗は飛びくる弾丸に
破るることこそ誉れなれ
身は日の本の兵士(つわもの)よ
旗にな愧(は)じそ進めよや
斃(たお)るるまでも進めよや
裂かるるまでも進めよや
旗にな愧(は)じそ耻(は)じなせそ
などて恐るる事やある
などてたゆとう事やある

三、
破れて逃ぐるは国の耻(はじ)
進みて死ぬるは身の誉れ
瓦となりて残るより
玉となりつつ砕けよや
畳の上にて死ぬことは
武士の為すべき道ならず
骸(むくろ)を馬蹄(ばてい)にかけられつ
身を野晒(のざらし)になしてこそ
世に武士(もののふ)の義といわめ
などて恐るる事やある
などてたゆとう事やある

明治二十四年七月
「国民唱歌集」

 ……この歌詞は小説家山田美妙斎の「新体詩選」(明治19年8月刊)の中にあり、元の表題は「戦景大和魂」と題する八章の詩。東京音楽学校助教授小山作之助は作曲に当たり原詩八章から三章を選び「敵は幾万」に改めた。この曲につけた別の歌詞「進め矢玉」(中村秋香作詞)もよく歌われた。
 当時の仮想敵国である清を歌ったものだが、太平洋戦争中は大本営陸軍部発表時のテーマ音楽として使用された。


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