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特務艦洲崎(初代)

特務艦洲崎(初代)と戦艦山城

起工:大正6年(1917)11月28日
進水:大正7年6月22日
竣工:大正7年9月26日

要目
全長:121.92m
全幅:15.24m
喫水:7.01m
排水量:8,800t
主機関:三連成往復動蒸気機関
軸数:2軸
機関出力:6,000hp
速力:14kt
兵装:12cm単装砲2基,8cm高角砲2基

概要
 洲崎は大正5年度計画により海軍用タンカーとして横須賀工廠で建造された第3艦で、大正7年9月26日に横須賀工廠で竣工した。

 竣工時は海軍の特務船(運送船)として備砲を装備して完成したが、即日(10/1付)汽船「洲崎丸」と改めて大阪商船に貸与、その社旗を掲げて商船として運行された。 これは、当時の情勢から、国際法上の”軍艦”が北米に重油の買い付けに行くことについて、米政府の取り扱いが憂慮されたからである。

 このように、大正から昭和初期の海軍給油艦の多くは北米やボルネオのタラカンなどから重油輸送の任務についたのであり、後年のように洋上給油の装備を有したのはごくわずかであった。

 この問題は1年後には解決し、大正8年9月20日には海軍の特務船(運送船)に戻り、「洲崎丸」から「洲崎」に復名した。9年4月1日には類別標準の改定により特務艦となり、運送艦(給油艦)に類別された。

 昭和15年4月1日除籍、廃艦第14号と仮称。17年頃解体。

主な行動
◆大正7年〜昭和2年
 外地からの燃料輸送に従事

◆昭和12〜13年
 支那事変勃発により、中国沿岸各地への燃料補給に従事。


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