一、
戦雲暗き沖縄の
山野は今ぞ火と燃えて
頼むは哀れ特攻の
忠と義に散る戦果のみ
二、
突如と降りる大命は
第二艦隊出撃と
ただ片道の燃料と
征きて帰らぬ死出の陣
三、
戦艦大和先頭に
矢矧8隻の駆逐艦
これぞ日本海軍の
最後を飾る精鋭ぞ
四、
故国の桜後にして
一図に向かう沖縄島
四月七日の海空戦
南の海は血と炎
五、
伊藤長官見送りて
剛勇有賀鬼大佐
激戦苦闘力尽き
莞爾(かんじ)と笑みて職に死す
六、
ああ三千の武士(もののふ)の
御霊(みたま)は永久(とわ)に帰らねど
誠忠義烈 後の世の
鑑(かがみ)と高く仰がれむ
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