一、
狂瀾怒涛に鍛えたる
鉄腕今また翅(つばさ)生(え)ぬ
男の中の男ぞと
見下ろす眼下雲靡(なび)く
二、
筑波山頭 朝風に
爆音高く飛び立たば
荒波吼ゆる太平洋
俺の舞台にゃ未(ま)だ狭い
三、
今朝「ベルリン」の郊外で
「ミュンヘンビール」に酔いふすも
一度「ハンドル」把(と)り持たば
夕べにゃ既に阿見ヶ原
四、
明日は襲わん「ワシントン」
大洋一気にのり越えて
「ロッキー」山を蹴飛ばして
「ヤンキー」の度胆(どぎも)打ちぬかん
五、
俺もゆくから君もゆけ
狭い下界にゃ住み飽いた
空だ男の征(ゆ)く所
華と散ろうぞ国の為
雲を眺めて悠々と
空征く心誰か知る
|