(前奏8小節)
一、
暁映(も)ゆる青葉山
野は紫に山青く
綾羅(りょうら)の色に染めなして
天地(あめつち)こむる朝ぼらけ
見よ舞鶴の湾頭に
吾等(われら)が根城はそそりたつ
二、
真理の光義の力
清き自然の揺籃(ゆりかご)に
高き理想を胸に秘め
雄々しく集う二百人
戸島の沖の碧瀾(へきらん)に
若き雄図(ゆうと)は湧きかえる
三、
つつじが丘に春たけて
ゆかしく匂う桜花
太鼓が原に踏みしだく
小草(おぐさ)の露の光にも
男(お)の子の幸を思いては
護国の鬼と誓う哉(かな)
四、
それ寂莫(じゃくまく)の夜は更けて
北斗の星の冴(さ)ゆる時
灯火静かに書(ふみ)を繙(と)き
皇国(みくに)の使命想いては
やがて駆馳(くち)せむ艨艟(もうどう)の
機関の脈か血は踊る
五、
ああ南溟(なんめい)の空の涯(はて)
狂瀾(きょうらん)吼(ほ)ゆる北の海
吾等の春は遠くとも
渾身血あり生気あり
図南(となん)の意気は大鵬の
羽風に搏(う)たん三千里
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