[天翔艦隊へ]


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海軍機関学校校歌

作詞・作曲:不詳

著作権:無登録

一、
残(のこ)んの星の影薄く
鹿野(かのう)の山の白むとき
起床のラッパほがらかに
吾等の夢を吹き破る

二、
日は鎮守府の丘に落ち
磯波の音まさるとき
窓の電灯明かに
机並ぶる二百人

三、
夏の盛りも冬の日も
定めの日課怠らず
心の舵を固くとり
只一筋に進みゆく

四、
手に鉄槌を振るうとき
吾等の眼中名利なく
腕に覚えの銃とれば
先(ま)ずこそ思え国の恩

五、
嬉しきものは日曜日
半島の山踏み破る
楽しきものは舟遊び
湾頭の波驚かす

六、
由良川丸の航海は
実地の腕を磨くとき
野外の発火演習は
日頃の英気洩すとき

七、
若しそれ四隣人静か
寝られぬ夜半の枕には
波路の末を押しわけて
未来の夢の通う哉(かな)

八、
ああ湖南の水清く
浮世の穢れ白浜の
学の窓の春や秋
見よ横須賀の別天地

成立年不詳

資料提供&補作曲:YAKAGEさん

 ……海軍機関学校は明治三十四年に白浜校舎が完成して以来横須賀にあったが、大正十二年の関東大震災で校舎を焼失、江田島に臨時移転することになった。翌年舞鶴に再移転が決まるが、舞鶴新校舎が完成するのは昭和五年のことである。


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