作詞:陸士五十二期生合作
作曲:辻 順二 著作権:不詳(詞)、消滅(曲)
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一、
聖戦進む大陸に 膺懲(ようちょう)の師の征(ゆ)く所 峻険(しゅんけん)阻む「大別(だいべつ)」も 怒濤(どとう)逆巻く「白耶土(ヴァイアス)」も 正義の戈(ほこ)に抗(むか)うなし 我が襟(えり)の色自信(ちから)あり
二、
三、
四、
五、
六、
七、
八、
九、
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昭和十三年 |
……第七節の歌詞に歌われている荒木大尉について、私の祖父が後にその場所を訪れており、次のような話を聞かされた。
前線で駅に停車中の列車を狙って、未占領地の丘陵の上から敵が突放(とっぽう)貨車を放ち、大事故になる寸前に荒木大尉が身を挺して脱線器を装着した。貨車はそらすことが出来たが、自身は逃げ遅れて貨車にはねられ戦死を遂げた。この状況は「ああ荒木工兵大尉」という歌にもなった。 資料を調査した結果、脱線器の設置を確認した後に逃げ遅れ、転覆した突放貨車に積載してあった石に直撃されての戦死であるようだ。 |