[天翔艦隊へ]


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泰緬鉄道建設の歌

作詞・作曲:不詳

著作権:不詳(詞・曲)

一、
東亜の平和築かんと
敢闘の意気燃ゆるとも
動脈一路(いちろ)泰緬(たいめん)の
大地を結ぶこの壮挙(そうきょ)
今ぞ遂(と)げたりこの偉業

二、
爆撃なんぞ恐るべき
敵機の翔(か)けるただ中を
巌(いわお)の如き天嶮(てんけん)に
闘い挑む皇軍の
死の建設を誰か知る

三、
篠(しの)つく雨や濁流に
身をば挺(てい)する強者(つわもの)の
鮮血紅く河を染め
築く幾多の鉄の橋
ああ建設の人柱(ひとばしら)

四、
風飄々(ひょうひょう)と咽(むせ)び泣く
千古の森の奥深く
たおれし戦友(とも)よ集い来て
今ぞよく聞け轟々と
世界に響くこの凱歌(がいか)

五、
勝利の兆(きざし)国の楯
幾多の苦難乗り越えて
富源(ふげん)豊けき共栄の
民族の地は拓(ひら)けたり
ああ燦爛(さんらん)のこの偉業

六、
世紀の朝の曙が
南の空に燃え上がる
建設の歌高らかに
今こそ歌え同胞(はらから)よ
生命線を確保せり

成立年不詳

 ……泰緬鉄道は、タイのノンブラドックとビルマのタンザビヤを結ぶ全長400km余の路線で、昭和17年6月から翌年10月までの工期を費やして完成した。鉄道の敷設は鉄道第5、第9連隊を主力とし、これに加えてタイ俘虜収容所の英軍兵士を中心とする俘虜約5万人が動員された。雨期は4月から11月まで半年に及び、コレラ、マラリア、アメーバ赤痢が蔓延する悪条件下の重労働で犠牲者が続出した。その数1万2千、「枕木1本に俘虜1人」とまでいわれた。


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