一、
帝都の乾(いぬい)深緑の
戸山の森へ集(つど)い来る
ほまれも高き丈夫(ますらお)は
我が陸軍の精鋭ぞ
二、
風さえかおる樹(こ)の間より
打つや鼓の進軍譜
喇叭のひびき湧き添えば
心の駒も勇むなり
三、
赤陽(せきよう)てらすひろ庭に
健脚競い争えば
勇士の顔に雄々しくも
燃ゆる血汐の映ゆるかな
四、
玉座映えある道場に
武道の精を究(きわ)めては
無双の刃(やいば)霜凍り
声に護国の叫びあり
五、
神々しくも大帝(おおきみ)の
立たせ給いしつつじやま
武蔵野原はひろくして
芙蓉筑波の嶺高し
六、
歴史も古き深緑の
戸山の森に湧き出づる
泉は万古にごりなき
神州士気の源ぞ
|