Photo No.4 漢口に停泊中の第二艦隊第二水雷戦隊 1
写真解説
Photo No.4 漢口に停泊中の第二艦隊第二水雷戦隊 1
撮影日時：大正13年4月5日
撮影場所：漢口（現 武漢）
漢口（現 武漢）を流れる揚子江（長江）に停泊中の水雷戦隊です。左岸の堤防上から上流方向に撮影したものです。旗艦を務める5,500t型軽巡と、麾下の水雷戦隊のうち13隻が写っています。
旗艦の軽巡は後部艦橋の有無から球磨型と推定され、前檣の中央ヤードの取り付け位置から球磨または北上と推定されます。そして、No.5の写真に書きこまれていた日付「十三−四−五」より、この時期に中国方面を行動中であったのは北上であり、行動年表は
『大正13年3月19日呉出港、中国方面行動。4月16日佐世保入港』
となっています。当時同艦は第二艦隊第二水雷戦隊の旗艦を務めていたので、麾下の水雷戦隊は第二艦隊第二水雷戦隊ということになります。
駆逐艦について、各艦名は不明ですが、後檣付近の上部構造物の形状からいずれの艦も峯風型と思われます。右端中央の白い船は砲艦でしょうか？ 艦尾に軍艦旗が掲揚されているようですが……
撮影時期及び場所については、No.5の写真の書き込み通りと思われます。