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左舷真横から見た停泊中の軽巡洋艦夕張

Photo No.1 停泊中の軽巡洋艦夕張


写真解説


Photo No.1 停泊中の軽巡洋艦夕張
 撮影日時:大正13年春〜夏(推定)
 撮影場所:馬公方面(推定)

 停泊中の軽巡洋艦夕張です。甲板上に人影は見当たりませんが、前甲板には洗濯物が干され、露天艦橋とその直後、魚雷発射管付近及び後甲板には天幕が張られており、のどかな雰囲気です。第2砲塔の砲室への扉が開いているのが見て取れます。艦橋上の三脚式前檣楼頂部にあるキャンバスで覆われた円筒形のものは射撃指揮所(方位盤)です。


 写真の撮影時期についてですが、大正13年夏に実施された煙突上部の延長工事が未施工のため「大正13年春〜夏」と推定しました。同時期の夕張の行動年表を参照すると、

 『大正13年3月8日佐世保出港、中国方面行動。20日馬公(台湾)入港』

とあり、以後14年2月24日の馬公出港まで記載がありません。よって、天幕が張られていることなどを考慮すると、撮影時期は大正13年の夏、煙突の延長工事直前に限定されてくるのではないかと思われます。
 同様に、撮影場所については上記の行動年表から推定しました。


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