−長三声−
僅か3年余の短い間でしたが、色々お世話になりました。
もし貴方との出会いがなれば、今の私は存在しなかったでしょう。
遠く離れていることもあって、直接お話できるのは半年に一度くらいで。
いつもはメールや掲示板で、30cm前のモニター越しにでしたね。
だから、実感が湧かなくて。
もうお会いできないということが、未だに信じられなくて。
また上京すれば、あの笑顔で出迎えて頂けるような、そんな気がして。
横浜マリタイムミュージアムの図書室で、永田町の海事資料センターで、
一緒に調べ物をしたこともありました。
図面もたくさん送って頂きました。
コピー代¥4,000、まだ支払ってないんですけど、私がそちらに行くまで待ってて頂けますか。
その時までには「青函丸物語」、書き上げておきます。
私も「大造船物語」の続き、期待してますから。
では、言葉では語り尽くせぬ想いを込めて。
さようなら。
―――私は、貴方を忘れない。
('03.4.28)
氏と親交の深かった御友人 橘 柾樹 氏の手によって、
ウェブサイト「ヨコハマ造船所」が移設・保存される運びとなりました。
http://www.lares.dti.ne.jp/~obsidian/ysy/index.html
氏の残した業績が、
そのわずか一部分と言えども人の目に触れる場所に存在することに喜びを感じると共に、
橘氏のご尽力に感謝します。
('03.11.11)
桜も散って青葉となり、緑鮮やかなこの季節が再びやってまいりました。
貴方がこの世を去って1年の月日が過ぎましたが、いかがお過ごしでしょうか。
「大造船物語」の執筆は進んでますか。。。
時の流れは残酷で、無慈悲で、けれどもほんの少しだけ優しいみたいです。
('04.4.21)
季節の巡る度ごとに、遺してきた思い出だけが遠くなっていく。
('05.4.21)
あなたがこの世を去ってから、3回目の春がやってきました。
未だ実感が湧かないのか、それとも記憶が薄れつつあるのか。
また東京に行ったらお会い出来るのかなぁ、とふと思ったり、なんだかぼんやりした気分です。
けれども、そろそろ区切りをつける時のようですね。
もはや、この声は届かないけれど。
もう一度、さようなら。
('06.4.21)
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