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左舷後方から見た繋泊中の洲崎(初代)と山城

Photo No.2 繋泊中の特務艦洲崎(初代)と戦艦山城


写真解説


 ブイに繋泊中の特務艦洲崎(初代)と戦艦山城です。内火艇等からの撮影と思われます。

 洲崎は一見とても軍艦には見えませんが、艦尾の旗竿に掲揚された軍艦旗が大日本帝国海軍の軍艦であることを主張しています。艦尾には2艘の和船(?)が係留されています。甲板上にはほとんど人影が見当たりません。
 遠景の戦艦は、砲塔の配置、艦尾のスターンウォーク、後檣中央部の探照灯の数と配置から山城と推定されます。甲板上にはたくさんの人影があり、舷側には何艘かの短艇が接舷中で、短艇の降下(揚収?)中の模様です。左舷には短艇接舷用のブームが展張されています。

 この写真でもっとも気になるのは、洲崎の右舷、水平線の付近が修正によって消されていることです。どうも陸岸のように思えるのですが、停泊位置が判明してはまずいことでもあったのでしょうか。


 写真の撮影時期についてですが、山城の前檣が三脚式のままであり、射撃指揮所等が新設されていること、また前部煙突に前檣への排煙の影響を防ぐスクリーンが未装着のことから、大正13年以降昭和2年以前ということになります。撮影場所については一切不明です。


特務艦洲崎(初代)の要目


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